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写真を遺す。 (前編)

こんにちは!

岩瀬写真館です☺︎


本日は横浜で行われた結婚披露宴パーティで出来事について。



今回の新郎新婦との出逢いは、以前勤務していたウェディングフォトの会社でたまたま私が撮影を担当したのがきっかけでした。


そして昨年、InstagramにDMをくださり今回のパーティ撮影のご依頼をいただいたのです。


前撮りをしたのが約2年半前でしたが、この時の撮影はとても印象に残っていたのですぐに思い出すことができました。


というのも、新婦のお父様がこの時すでに余命宣告をされており、撮影の日にはもしかしたら現場に来れないかも、という状況だったのです。


しかし、お父様は背広を羽織りロケ地にいらっしゃいました。


その時のお父様は余命宣告をされているとは思えないほどシャキッとしており、私のリクエストにも快く応えてくださり、家族みんなで無事に写真を遺すことができました。


それから数ヶ月後、お父様は他界されました。



その時に撮影した写真がテーブルにはありました。


それを見つけた瞬間、自分の役割というか、写真を撮るってこういうことなのかな、と感じたのです。


自分が撮った写真が誰かの遺影になったのは初めてのことでした。


いつ何が起きてもいい時代を私たちは生きていて、何の気なしに撮った一枚でさえ遺影になり得るのです。


人はいなくなったあと、写真になります。

披露宴後、新婦からはこんな言葉をいただきました。


「岩瀬さんに撮ってもらった父の写真を生き甲斐に今日までやってこれました」


自分は、誰かの人生の生き甲斐となる写真を撮ったんだと、はっきり自覚する事となり、この仕事は本当に大切な役目を担っているんだなと、

改めて感じさせてくれた出来事となったのです。





後編に続く


岩瀬


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